食と温泉の楽園〜式根島

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    JUGEMテーマ:旅行記

     

    沖縄の離島をほぼ渡り尽くした2017年。

    お次は灯台下暗し・都下伊豆諸島だ!とばかりに、まず5月には渡航難度No. 1の青ヶ島へ。

    そして次なる目標を伊豆諸島地図でも比較的目立たない島・式根島に定めた。

     

    小縮尺の地図で見れば、新島の一部か?と思ってしまう地勢。昔は地続きだったという説もあるようだが定かではない。江戸時代までは基本無人島であったらしく、定住が進んだのは明治20年代以降とのこと。

    現在の人口約550名。旅館・民宿約30軒、温泉・海水浴場各4カ所、リアス式海岸は釣りのメッカ…。

    3・4日の日程なら退屈はなさそうだ。

     

    お馴染み、夜の竹芝フェリーターミナル。

    東海汽船の夜行便・神津島行は22時出航。伊豆諸島への夜行フェリーは2つの路線に分かれ、まずはこれから乗る大島〜利島〜新島〜式根島〜神津島と渡る船。そしてもう一つは三宅島〜御蔵島〜八丈島と渡る船だ。両路線の間に連絡はなく、例えば式根島へ行こうとして間違えて八丈行きに乗ってしまった場合、一旦竹芝まで戻ってまた乗り直すことになる。かような豪快なミステイクを犯す客はそういないと思われるが、年間に何人かはいそうでもある。

     

     

    まだ出航一時間半前とあって「さるびあ丸」の看板の前にはいまだ一人も並ばず。いの一番の座を確保して待つ。そして2本目の缶酎ハイを呑み終えた頃には背後に長蛇の行列が。乗船のアナウンスが流れる。

     

    船内はさすが伊豆諸島航路のドル箱路線だけあって快適。それでもサーフボードなど、船客の荷物が大きく、広々とした感じはない。リクライニングの座席でもう一本呑み足し、早々に眠りにつく。

     

     

    早暁に大島に寄港。多くの客が降り20分強の碇泊。次の利島ではわずか5分の碇泊、そして新島では10分…と、島の規模によって時間に差がある模様。小さな島で下船の際には早めのご準備を。

     

    9時に式根島野伏港に到着。ここは島の北端であり、宿の大将がワゴン車で迎えに来てくれ、港からの急坂を登る。そのまま島を南北に縦断…とはいえ、ものの10分ほどであり、島の規模を身体で感じる。途中、ここが島最大の繁華街と思わせる地帯を通り、食料品店をチェック。聞けば昼食はこれらの店で弁当を買うのがいいそうだ。

    予約もできるらしい。

     

    宿は島の南側、石白川海水浴場に面したところ。広い中庭がランドマークの漁師宿で、今夜の夕食の魚たちも楽しみだ。そして近くには二・三の海浜温泉があるとのこと。♨!! 早速向かうことにする。

     

     

    全て水着着用がルールの海際温泉。まずは岩場をかき分けて浸かる足付温泉から。この手の湯は海の干満によって温度が極端に変わるのだろうが、この時は熱すぎる一角はあったものの(同じ湯舟?でも部分によって湯温が違う)、総じて適温。心地良く浸からせていただく。

     

    お次は一旦島中央に向けて登り、別の道を降りての地鉈温泉。文字通り地をナタで割ったような地形のもとに湧く湯で、秘湯マニアの間ではつとに有名のよう。島の土産店では「♨地鉈」と大書されたタオルも売られている。

     

    その地鉈に行く途中で目を引いたのが「湯加減の穴」。

     

     

    どうやらここに手を差し入れるとその時の地鉈の湯温が測れるとのこと。正直眉唾ではあるが…

     

     

    地鉈への道は想像以上に険しく、上の道から海に向けて降りてゆく道の急坂たるや半端ない。帰路、これを登ることを考えるとぞっとしない。せっかく温泉で疲れを取っても元の木阿弥ではないか…とブツブツ考えながら、ようやく地鉈温泉到着。他に人影なし。岩場の合間合間に鉄色、茶褐色の湯があふれ出ている。入ろうかと一歩近づくと、足元がザザッ!と動く。大量のフナムシだ。背筋に悪寒! 〇キブリ大嫌いの私はもちろんこ奴らも苦手であり、入浴をためらわせるには十分な状況だ。どうする俺。

     

     

    恐る恐る湯に手をつけると……熱い!! これは入れない。念のため、他の岩間にも手を差し込むが、海から遠いところは一様に熱すぎ、海に近づけば今度は冷たすぎる。適温な部分がない。やはりもう少し潮が満ちた状態で適度に海水が入り込まないことには駄目なのだろう。フナムシ君達もまだこちらの様子を伺っており(無数の視線を感じる)、ここは一旦退散しよう。潮の具合を調べてまた来ることにする。しかし、再度この崖を昇り降りするのか…

     

    昼食は「ファミリーストアみやとら」の三色弁当。

     

     

    これ、混ぜて食べるとより美味。池村商店(後述)のパンやお惣菜も安旨で、式根は持ち帰りグルメの質が総じてお高い。

     

    だが何といってもすごいのは宿の夕食だ。

    言葉はいらない。黙ってご覧いただこう

     

     

     

    さすがは島の漁師宿。刺身は尾頭付き、魚フライ、焼き魚、その他大勢…と、次々並べられる皿、小鉢に圧倒されるばかり。

     

     

    2日目朝食。

     

     

    2日目夕食。

     

    これで一泊二食付き8500円也。大満足であろう。

     

    翌日は松ケ下温泉へ。こちらは地鉈温泉の泉質と同様ということで、地鉈があまりにも地理的に険しいので、手軽に入れるようにと後から作られたらしい。湯守もちゃんといて、朝最初に行った時にはちょうど湯抜き清掃中。「もうちょっとしたら入れるから」と言われ、しばし置いて再訪した際にはそれぞれ湯温の違う3つの浴槽が全て入れ、特に海に面した大浴槽はロケーション的にも極上。もう少し湯温が低ければ長湯もできるのだが…。なお、地鉈も同様だが、この濃いめの硫化鉄泉はタオルを容赦なく茶色に染めるのでご注意。

     

    式根四湯(勝手に名付ける)の最後は「憩の家」(10002100 水曜休)。

     

     

    こちらは島中央部寄りの高台に建つ公衆温泉で、施設はしっかりし、お湯はこちらも地鉈からの引き湯。他の三湯はいずれも野湯なので、湯巡りの最後にここに浸かってシャワーを浴びるお客が多いとのこと。源泉が熱いので加水はしているのだろうが、塩素殺菌はなしの模様だ。

     

    さあ、湯巡りしつつの食べ歩き冒険は更に続く。。。

     

     

    島の外食の一翼を担う「池村商店」のパン食も島名物の一つ。

     

     

    棚にずらりと並べられた揚げパン、総菜パンの数々には目移り必至。

     

     

    レジ前に置かれていた「たたきバーガー」は、魚のすり身を揚げた、薩摩揚げのような具材をふわふわのバンズで挟んだ逸品で、ビールに合うことこの上なし!

     

    島最大のスーパー「おくやま」のヅケ丼は予約必須。

     

     

    辛子が合います。このあたりは八丈の島寿司文化が多少入っているか。

     

     

    お腹いっぱい、タオルと水着下着は(温泉で)真っ茶色。そこかしこで釣りもでき、美しい海水浴場(写真は島北側の泊海水浴場)もあり

     

     …と、やはり3・4日程度の島遊び志向には最適な式根島。

    ちなみに今年(2019年)9月の台風15号の被害により、10月中旬現在、足付・地鉈・松ヶ下の各温泉が入湯不能になっている模様。今後の復旧に関しては下記HPを随時ご覧ください。

     

    https://shikinejima.tokyo/

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     


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