東京市場めし・その4〜食肉市場「一休食堂」

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    品川駅港南口。

    戦後の闇市のカオスを今に残す細路地の飲み屋街は健在であるが、最近では昭和からの店は徐々に消え、若い店に取って代わりつつある。区画は変わらねど、建物も随時建て替えられているようだ。リノベーションという言葉がこれほど似合わない街もないな。

     

    そんな港南口の南側・大井寄りに、都内の食肉流通を一手に担う「東京都中央卸売市場食肉市場」がある。敷地面積6万4千平米とかなりの規模を誇るが、ウオーターフロント(死語か?)の中枢といえる品川の駅前に市場があるというのは案外知られていないのではあるまいか。

     

    その食肉市場は他の都内市場と違い、通常水曜日も開場している。ゆえに水曜の朝から市場呑みをしたい際には自然とこちらに足が向くというわけだ。

     

     

     

    駅前と言っていい立地の食肉市場正門を入ってすぐを左側へ。道路に背を向ける位置にあるのが場内唯一の食堂「一休」だ。

    正午直前の時間帯、店内は市場関係者よりも近在の勤め人たちで一杯。

     

     

     

    左右一杯の壁に貼られた品書きの数々にわくわく。さぁどれから行ったろかい

    まずは酎ハイ(¥350)をオーダー。初老の大将が「はいよ」と答えるや、目の前にグラスが置かれる。その間わずか15秒あまり。なんとスピーディーな!これが肉パワーか。心なしか厨房含む他の店員さんたちにも他にない活気が感じられる。

     

    酎ハイはプレーンではなく、仄かなレモン味。まず初手はもつ煮込み(¥420)だ。「和牛のモツ使用」と但し書きがしてある。

     

     

    量は少なめだが美味い! その辺の大衆酒場のモツ煮に比べ、肉自体上品というか、さすが食肉市場のしかも和牛。陶然となる。

    お代わりしたいのをぐっとこらえて、メインディッシュ代わりにはオムレツ。こちらには期待した肉類は使われていなかった(ひき肉たっぷりとかを想像したが)が、トロフワの味付け良しで洋食屋顔負けのレベル。¥320は安過ぎだろう。

     

     

    2杯目の酎をオーダーすると共に、もつ煮込みの脇に今度は「和牛のホホ肉使用」と添えられた牛皿(¥470)を。他にも魅力的な肉メニューは多々あり(肉ニラ、ニンニク炒め、生姜焼き、和牛メンチ……あゝもっと強靭な胃袋が欲しい!)、迷いに迷った末の選択だ。

     

     

     

    先ほどの煮込み同様の小鉢。皿ではない。牛丼店の牛皿を想像すると若干拍子抜けではある。

    しかし、これがまた何たる美味! 赤身部分はホロホロ、でもって脂身はトロトロと、肉の食感・味覚の最高峰と言っていい。

    タレはやや甘め。吉野家よりもすき家に近いが、これが唯一の添え具であるコンニャクには絶妙に合っているのだな。

     

    よし、次回は前夜食事を抜いて腹ペコで肉呑みに来よう! もしくは胃袋の大きい誰かと一緒に来よう! と毎度誓うのだ。

     

    【訪問:2020年1月】

     

    《東京都中央卸売市場食肉市場「一休食堂」・まとめ》

    ○品川駅至近。市場正門入って左側すぐ

    ○食肉市場は都内他市場と違い水曜も基本開場

    ○近在サラリーマンに人気は「スタミナラーメン」

    ○帰路には場内「お肉の情報館」を観覧したい

     

    原則 日・祝休(食肉市場の休市日に準ず)

    6:00〜15:00

    東京都港区港南2-7-19

    JR品川駅港南口歩3分

    03-3471-4656

     

    ★休市日カレンダー

    http://www.shijou.metro.tokyo.jp/calendar/


    遂に渡った!最後の辺境〜北大東島

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      JUGEMテーマ:旅行記

      ここ二十年来、辺境の島巡りを続ける中で、最後まで残った島の一つ・北大東島。

      コンビの相棒である南大東島には15年ほど前に渡島済みだが、その際には北の島影を肉眼におさめながらも渡ることは叶わなかった。

       

      あの時もう2日余計に日程が取れれば…と後悔すること15年。折に触れて彼の島の情報に接するたびに、行かなくては! と想い続けた。そしてついにその日がやってきたというわけで、出発一週間前に差し掛かったあたりでは早くも武者震いのゾクゾク感が。旅支度をしながらも思わずニヤケてしまう有様だ。

       

       

      2018年7月11日。梅雨明けの真夏シーズン到来となった那覇空港は多くのバカンス客で大混雑だが、大東行きのRAC(琉球エアコミューター)便が発着する「離れのような」1階ターミナル(搭乗口28・38番)は、バカンスとは無縁の空気感。

      このターミナルは大東諸島をはじめ、石垣、宮古、久米、そして奄美、与論など沖縄・鹿児島県内離島便専門となっており、ロビーにひしめく搭乗客の多くがその島民、もしくは仕事で島へ赴く人々だ。2階のメインターミナルに比べると俄然、ネイティヴさ匂う空間であり、ここに身を置いた瞬間からがすでに離島。

       

      搭乗までしばし。島の概要をおさらいしよう。

       

      大東諸島は北大東島・南大東島・沖大東島(無人島)の3島からなり、行政的には北大東村(そん)・南大東村の2村に分かれる。総人口は2019年現在でおよそ1900人(北大東村約600、南大東村約1300)で、位置的には那覇(沖縄本島)から真東に約400キロ。地図で見れば九州・宮崎県のちょうど真南といった位置で、周囲に島はなく、まさに絶海の列島だ。

       

      地勢的には両島ともにいわゆる「隆起環礁」(サンゴ礁が隆起して発生)であり、島のぐるりは断崖絶壁。ビーチといえる砂浜は一切ない。おおむね島の真ん中が凹んだ地形で、その周りを「幕」と呼ばれる小高い丘が囲むような形になっている。

       

      そして旅客にとって最も重要な交通手段であるが、東京・大阪・福岡などからの直行航空便はもちろん無く、前述・RACの50人乗りプロペラ機が一日一往復。運賃は往復割引で片道16600円(2019年12月現在)であり、JALで言うところの「先得」のような早買い割引の類は年間を通して一切適用がない。羽田=那覇が先得割引なら往復2万円前後で買えるというのに、同じ沖縄県内の往復で更に3万円以上かかってしまう。これが大東に観光客の足が向きづらい最大の要因だろう。

       

      その航空路は、曜日により那覇ー北大東ー南大東ー那覇と回る便と、逆経路で回る日とに分かれる。これを利用して北島と南島の間のみを移動することも可能で、ちなみにこの北=南の路線は、日本最短の航空路線(13辧θ行時間3分)であり、交通マニアの熱い注目を浴びている…らしい。しかし一方で「距離あたりの運賃が最も高い」路線でもあり、3分で8500円(片道。往復割引では5600円)とは、単純に目の飛び出る価格ではある。

       

      そしてもちろん船便も存在する。那覇と南北大東島を結ぶ定期貨客船「だいとう」は、おおむね週に1・2便(年間66航海)。運賃は往復で約1万1千円と、飛行機に比べ破格といえる安価ではあるが、690トン・定員55名の中型船で片道15時間。台風接近時などはもちろんのこと、少しの時化でもすぐ欠航になるとの話で、もし乗れたとしても外海での揺れは推して知るべしで、船酔いしやすい御仁はまず避けた方が無難のようだ。

       

      かく言う私(船には比較的強い)は迷いに迷った挙句、まずは一ヶ月前に「だいとう」を予約。同時にエアチケも購入し、当日船が出なければ飛行機に切り替え、無事出港ならエアチケはキャンセル(普通運賃なので手数料440円でキャンセル可)という策に出た。

      そして今、那覇空港のターミナルにいるということは…そう、今朝の時点で本日の「だいとう」欠航が発表されていたのである。ああ、やっぱり駄目だったかというぐらいで、自分でも不思議なほどさしたる感慨もなく、空路で向かうことにする。

       

       

      那覇空港を離陸したプロペラ機はすぐに洋上を東へ。この先400劼砲藁γ呂呂ろか岩礁の類も一切なく、やや低空をひたすらに駆ける。40分ほどすると左前方に見えてくる円い平らな島影。これが南大東島だ。

       

       

      更に接近して上空から見る島の美しさは絵画のごとし。

      沖縄の離島路線に乗っているとしばしばこうした眼福に恵まれるが、中でも私のお気に入りは那覇ー石垣便の機上から見下ろす多良間島あたりか。

       

      中南部の集落以外は畑もしくは山林、中央部には多くの池があるのがわかる。こうして島の地勢が一瞬にしてわかるのも空路アクセスの特権で、船ではこうはいかない。

       

       

       

      南大東空港に着陸。一旦機を降り、北大東行きを待つ…とはいっても同じ機体。運用上は別便となるための乗り換えであり、南島から北島、那覇へと向かう新規の乗客もある。

       

      ほどなくして再搭乗。いよいよ国内最短航空路線のフライトだ。着席と同時にカメラを動画モードで回す。飛行時間3分を余すところなく撮っておこう。

       

      プロペラが回り、離陸。すぐ前方に北大東島の姿が見えるや、そのまま着陸態勢に。前輪を出す音が響く。わかっていたとはいえ、思わず笑ってしまうほどあっという間だ。

       

       

       

      北大東空港到着。周囲は何もなく、視野には今乗ってきた機体と白いアスファルト、青い空が広がるのみ。照り返しが強烈に肌に刺さる。

       

      ターミナルには予約した宿の若いスタッフが送迎に来てくれていた。島内にバス・タクシーはなく、空港との往復は宿の送迎が頼り。滞在中はレンタカー、バイク、自転車等々で動き回ることになる。

       

       

      今回の宿「二六荘」は、離島の民家そのものといったアパートメントスタイル。廊下を挟んで両側に部屋が並ぶ。造りは古いが掃除が行き届いており、もちろんエアコンも完備。居心地は良さそうだ。古いといえば隣接するもう一棟の青い宿泊棟は更に鄙びた風情であり、後から聞いたところによれば国の登録有形文化財に指定されているとか。できるものならこちらに泊まりたかったか。

       

       

      庭の奥には山羊が。食用? 

      …などと呟いていると、胡散臭そうな目でこちらを見る。

       

       

       

      宿近くの西港周辺を散策。道端にはハイビスカスが咲き、空の青さとの対比がやはり沖縄を感じさせる。そして「大東ブルー」と称される海はどこまでも深く碧い。向こうにハッキリと見せる陸地はもちろん南大東だ。

       

       

       

      以前の主産業であったリン鉱石の貯蔵庫跡。

       

       

       

      港上の小高い場所に立つ魚市場。

      時間を決めその日揚がった魚の刺身など買えるという話も聞いたが、島滞在中最後まで一度も開いてなかった。私のタイミングが悪かっただけだろうか。

       

      明後日の南大東行きの乗船券を予約購入するのは港裏・水産組合の事務所。

       

       

      今日乗れなかった「だいとう」、果たして明後日の便は来るのだろうか?

       

      7月の沖縄の夕暮れは遅い。19時近くなってようやく薄暗くなってきたところを、今夜の目当てとしていた酒場へと向かう。

      集落を外れ、畑に囲まれた起伏ある舗装路を歩いて約20分ほど。居酒屋「村おこし」は、店名も可笑しいが、建物はそれ以上のインパクト。工事現場の事務所の如きプレハブ作りだ。

       

       

       

      それでも品書きは想像以上の豊富さ。この島でこれだけの食材を揃えているだけでも驚嘆に値する。

       

       

       

       

      オリオン生、久米仙と続き、泡盛には多良間産の黒糖を溶かす。これはその多良間島で教わった飲み方で、キンキンに冷えすぎて刺激の強い泡盛がマイルドに、かつ悪酔いしない…ような気がする。

       

       

       

      つまみは豆腐チャンプルーにゲソ天。

      このゲソ天の逞しいこと!さぞや大きな烏賊なのだろう。泡盛との相性も良い。

       

       

      締めは島寿司だ。ここ大東諸島は明治時代、伊豆諸島・八丈島からの移民団により開拓されたため、食文化的にも沖縄より八丈寄りが色濃い。この後再訪する南大東でも島寿司はメジャーな品書きだ。

      おそらく近海で獲れるトンボ(キハダ)マグロであろうか、脂少なめの刺身をヅケにして握った鮨。酢飯はやや甘めながら、これが島の味!と噛み締め、濃い目の泡盛で流し込む。

       

       

      後から思い出してみれば、ここから宿への帰り路が、今回島で最も印象に残った時間だったかもしれない。

       

      漆黒の闇、とはこれだ。

      酒場を離れると街灯一つなく、本当の本当に真っ暗。足元の道すら判然としない。この日は新月か、月明かりもなく、上空には降ってきそうなほどの無数の星、そして蛙と虫の声だけが響き渡る。

      五代目志ん生師の小噺で、夢に出てきた巨大な茄子を言い表すのに「暗闇にヘタを付けたような」というのがあったが、そんな面白おかしいようなものではなく、恐怖を覚えるレベルのものだ。酔いも一気に醒め、手持ちのスマホの光を頼りに往きの倍近い時間をかけて戻る。

       

       

      翌2日目は自転車を借り島内散策。昼前には西港で釣り糸を垂れるも釣果わずか。

       

       

      海面から高すぎる岸壁に、高所恐怖症の私はやや腰が引けてしまった感じもあったか。濃紺の海と空に心癒されはしたが。

       

      昼食を求めに島中央部の集落にあるJAスーパーへ。600人の島としては充実した商店だ。

       

       

       

      入店時刻は正午少し前。昼食を求める島民や旅客がみなここを目指してくるのか、弁当売り場にはわずかなパンとジューシー(炊き込みご飯)が残るのみ。やや出遅れたようだ。

       

      午後は海水浴。島最東端の空港脇にある「沖縄海(おきなわうみ)」へ。

       

       

      ビーチのない大東諸島ゆえ、岩場をくり抜いて大きな水溜まりを拵えた海水プールである。ちなみに南大東にも「海軍棒」「塩屋」の2つのプールがある。もちろん外海の水が直接入り込んでくるわけであるから真夏でも結構冷たい。

       

       

      近寄ってみると、沢山の小魚が悠々としており、かき乱すのが申し訳ないような…

       

      夕食は島の中心的公共施設「はまゆう荘」のレストランにて。自転車もここで借りたものだ。

      海遊び後の生ビールは格別にして絶佳!

       

       

       

       

      流石は島唯一のレストランだけあって、刺身の出し方も美しく整っている。

      店の雰囲気としては昨夜の「村おこし」の方が好みではあるが、こうして南国リゾート風情を楽しむのも悪くない。

       

       

      翌3日目。早くも南大東への移動の時を迎えた。船は出るらしい。

       

      西港へと向かうと、そこには既に「だいとう」が碇泊中。

       

       

      片道15時間以上を航海する貨客線としては想像した以上に小さな船で、早くも前後上下にぐわんぐわんと揺れている。これを見た瞬間「那覇から乗って来なくて良かった…」と心底思う。北島から南島へはわずか1時間。それでも目の前で大きくスウィングする船体には一抹の不安を覚える。

       

       

      そしてこの船、乗客・荷物ともにクレーンで吊り上げられての乗船下船となる。絶壁の港湾、そして常時荒れがちの海面ゆえ、接岸させタラップを渡すことは不可能。これこそが大東島で全国的にも最も名の通った「クレーン乗船」である。

       

       

      まだ大量のコンテナの積み下ろしが盛んに行われている出港30分前。クレーンに繋がれたゴンドラに荷物を乗せ撮影などしていると、近くにいた作業員から「早く乗って!」と促される。貨物の後が旅客かと思っていたが、乗り次第いつでも、という流れのようだ。

       

      ゴンドラに乗り、入口をガチャンと閉められる。遊園地のジェットコースターで扉を閉められた時の感覚だ。ほどなくして上昇。ぐいーーん!…と音はしないが、漫画なら効果音が入っているであろう。地上が一気に離れていく。が、次の瞬間にはあっけなく船上に。正直期待していたほどのスリルはなかったが、乗ってスリルを感じるようではそれこそ危険と背中合わせになってしまう。

      人生初のゴンドラ乗船体験を終え、あとはこの船が極力揺れずに南島に向かってくれることを願うばかりだ。

       

      (南大東島編へ続く)

       

      《北大東島・まとめ》

      ○那覇より片道1時間前後。航空運賃に割引制度はなし

      ○食文化は基本沖縄も、島寿司をはじめ八丈島仕様少々

      ○夜の漆黒の闇と満天の星空、そしてクレーン乗船を一度は体験すべし

       

      ★北大東村観光ナビ

      https://www.kitadaito.jp


      東京市場めし・その3〜淀橋市場「伊勢家食堂」

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        ヨドバシといえば家電量販店のイメージではあるが、淀橋、といえば60代以上の世代にとっては「浄水場」だ。

        昭和40年3月をもって廃止。その巨大な溜池の跡地が新宿中央公園や、今の都庁を含む副都心として開発されて現在に至る。

         

        その淀橋の名を今に残す施設はそう多くないが、中でも大規模なものといえば淀橋市場か。

         

         

        総武線・大久保駅から徒歩5・6分の小滝橋通り沿い。中野方面へ向け大きくカーブする線路を潜った左側。

        敷地は豊洲・太田はもちろん、足立に比べてもその約半分と狭く、あっという間に一周できてしまうほどだが、野菜類の取り扱い量は豊富で、平日金曜の午後に訪れても場内のあちこちでフォークリフトが動き回っている。

         

        そして淀橋の市場めしといえば「伊勢家食堂」。

         

         

        現在淀橋にただ一軒残っている場内食堂だが、そのクオリティは高い。

         

        地域の食堂として根付いているのか、訪れた金曜昼12時半には店前に6・7名ほどの行列が。

        ランチタイムだし回転は早いだろうとタカをくくっていたが、これがなかなか列が進まない。客が出てこない。これは、昼間から一杯やっている長っ尻の客が多いということか。

         

        25分ほど待ってようやく入店。テーブルにはビール瓶、酒器が林立している。やはり飲み客が多かったとみえる。運が悪かった。

         

         

         

        店内を見回せば程良い鄙び具合。通路の両側に古びたテーブルが計6卓。

        丸椅子に腰掛け、ビールを頼むと、お通し代わりにとお新香の小皿がずらりと並んだ盆が目の前に差し出される。お好きなものを選ぶ方式のようだ。

         

        市場めしというより、完全なる大衆食堂。ならばこちらも食堂呑みのオーダーをするのみ。

         

         

        ビールのアテは奴に煮込み。煮込みの味付け絶妙なり。

         

         

        評判高い生姜焼き。肉の上には生姜を絡めたおろしが山盛りでかなりの濃い味。強烈なるガッツリ系つまみだ。ご飯が欲しくなるが、ここはお米ジュース(ポン酒)だろう。

         

        生姜焼きの塩気を酒で流し込み、さてお次は…と品書きを見れば「金曜限定まぐろ刺し」が! ちょうどその日だ。

         

         

        運ばれてきた中トロマグロはかなりの上物。毎週金曜日だけ魚河岸に仕入れに行くのだそう。

         

        お酒をもう一杯、一緒にタラコの半生焼きも頼んで、すっかりいい気分。

        前菜、肉、魚と真っ昼間からのフルコース呑みを楽しみたければ金曜日にGO!

        【訪問:2018年2月】

         

        《東京都中央卸売市場淀橋市場「伊勢家食堂」・まとめ》

        ○入場は線路沿いの南門から。入ってすぐ右側に

        ○ランチタイムは混雑率高く早朝もしくは14時前くらいの入店がお薦め

        ○ラーメン・チャーハン等中華メニューも評判

         

        原則 日・祝・水曜休(中央卸売市場の休市日に準ず)

        5:00〜15:00

        東京都新宿区北新宿4-2-1 

        JR大久保駅歩5分・新大久保駅歩9分

        03-3364-0456

        https://www.facebook.com/iseya.yodobashi

         

        ★休市日カレンダー

        http://www.shijou.metro.tokyo.jp/calendar/


        列車の遅れが嬉しくなる〜川湯温泉駅

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          釧網本線・釧路行きの列車は10分遅れ。

          この美しく鄙びた駅にあとしばし立っていられる幸せ。

           

           

          おっと、列車の音が聞こえてきた


          食と温泉の楽園〜式根島

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            沖縄の離島をほぼ渡り尽くした2017年。

            お次は灯台下暗し・都下伊豆諸島だ!とばかりに、まず5月には渡航難度No. 1の青ヶ島へ。

            そして次なる目標を伊豆諸島地図でも比較的目立たない島・式根島に定めた。

             

            小縮尺の地図で見れば、新島の一部か?と思ってしまう地勢。昔は地続きだったという説もあるようだが定かではない。江戸時代までは基本無人島であったらしく、定住が進んだのは明治20年代以降とのこと。

            現在の人口約550名。旅館・民宿約30軒、温泉・海水浴場各4カ所、リアス式海岸は釣りのメッカ…。

            3・4日の日程なら退屈はなさそうだ。

             

            お馴染み、夜の竹芝フェリーターミナル。

            東海汽船の夜行便・神津島行は22時出航。伊豆諸島への夜行フェリーは2つの路線に分かれ、まずはこれから乗る大島〜利島〜新島〜式根島〜神津島と渡る船。そしてもう一つは三宅島〜御蔵島〜八丈島と渡る船だ。両路線の間に連絡はなく、例えば式根島へ行こうとして間違えて八丈行きに乗ってしまった場合、一旦竹芝まで戻ってまた乗り直すことになる。かような豪快なミステイクを犯す客はそういないと思われるが、年間に何人かはいそうでもある。

             

             

            まだ出航一時間半前とあって「さるびあ丸」の看板の前にはいまだ一人も並ばず。いの一番の座を確保して待つ。そして2本目の缶酎ハイを呑み終えた頃には背後に長蛇の行列が。乗船のアナウンスが流れる。

             

            船内はさすが伊豆諸島航路のドル箱路線だけあって快適。それでもサーフボードなど、船客の荷物が大きく、広々とした感じはない。リクライニングの座席でもう一本呑み足し、早々に眠りにつく。

             

             

            早暁に大島に寄港。多くの客が降り20分強の碇泊。次の利島ではわずか5分の碇泊、そして新島では10分…と、島の規模によって時間に差がある模様。小さな島で下船の際には早めのご準備を。

             

            9時に式根島野伏港に到着。ここは島の北端であり、宿の大将がワゴン車で迎えに来てくれ、港からの急坂を登る。そのまま島を南北に縦断…とはいえ、ものの10分ほどであり、島の規模を身体で感じる。途中、ここが島最大の繁華街と思わせる地帯を通り、食料品店をチェック。聞けば昼食はこれらの店で弁当を買うのがいいそうだ。

            予約もできるらしい。

             

            宿は島の南側、石白川海水浴場に面したところ。広い中庭がランドマークの漁師宿で、今夜の夕食の魚たちも楽しみだ。そして近くには二・三の海浜温泉があるとのこと。♨!! 早速向かうことにする。

             

             

            全て水着着用がルールの海際温泉。まずは岩場をかき分けて浸かる足付温泉から。この手の湯は海の干満によって温度が極端に変わるのだろうが、この時は熱すぎる一角はあったものの(同じ湯舟?でも部分によって湯温が違う)、総じて適温。心地良く浸からせていただく。

             

            お次は一旦島中央に向けて登り、別の道を降りての地鉈温泉。文字通り地をナタで割ったような地形のもとに湧く湯で、秘湯マニアの間ではつとに有名のよう。島の土産店では「♨地鉈」と大書されたタオルも売られている。

             

            その地鉈に行く途中で目を引いたのが「湯加減の穴」。

             

             

            どうやらここに手を差し入れるとその時の地鉈の湯温が測れるとのこと。正直眉唾ではあるが…

             

             

            地鉈への道は想像以上に険しく、上の道から海に向けて降りてゆく道の急坂たるや半端ない。帰路、これを登ることを考えるとぞっとしない。せっかく温泉で疲れを取っても元の木阿弥ではないか…とブツブツ考えながら、ようやく地鉈温泉到着。他に人影なし。岩場の合間合間に鉄色、茶褐色の湯があふれ出ている。入ろうかと一歩近づくと、足元がザザッ!と動く。大量のフナムシだ。背筋に悪寒! 〇キブリ大嫌いの私はもちろんこ奴らも苦手であり、入浴をためらわせるには十分な状況だ。どうする俺。

             

             

            恐る恐る湯に手をつけると……熱い!! これは入れない。念のため、他の岩間にも手を差し込むが、海から遠いところは一様に熱すぎ、海に近づけば今度は冷たすぎる。適温な部分がない。やはりもう少し潮が満ちた状態で適度に海水が入り込まないことには駄目なのだろう。フナムシ君達もまだこちらの様子を伺っており(無数の視線を感じる)、ここは一旦退散しよう。潮の具合を調べてまた来ることにする。しかし、再度この崖を昇り降りするのか…

             

            昼食は「ファミリーストアみやとら」の三色弁当。

             

             

            これ、混ぜて食べるとより美味。池村商店(後述)のパンやお惣菜も安旨で、式根は持ち帰りグルメの質が総じてお高い。

             

            だが何といってもすごいのは宿の夕食だ。

            言葉はいらない。黙ってご覧いただこう

             

             

             

            さすがは島の漁師宿。刺身は尾頭付き、魚フライ、焼き魚、その他大勢…と、次々並べられる皿、小鉢に圧倒されるばかり。

             

             

            2日目朝食。

             

             

            2日目夕食。

             

            これで一泊二食付き8500円也。大満足であろう。

             

            翌日は松ケ下温泉へ。こちらは地鉈温泉の泉質と同様ということで、地鉈があまりにも地理的に険しいので、手軽に入れるようにと後から作られたらしい。湯守もちゃんといて、朝最初に行った時にはちょうど湯抜き清掃中。「もうちょっとしたら入れるから」と言われ、しばし置いて再訪した際にはそれぞれ湯温の違う3つの浴槽が全て入れ、特に海に面した大浴槽はロケーション的にも極上。もう少し湯温が低ければ長湯もできるのだが…。なお、地鉈も同様だが、この濃いめの硫化鉄泉はタオルを容赦なく茶色に染めるのでご注意。

             

            式根四湯(勝手に名付ける)の最後は「憩の家」(10002100 水曜休)。

             

             

            こちらは島中央部寄りの高台に建つ公衆温泉で、施設はしっかりし、お湯はこちらも地鉈からの引き湯。他の三湯はいずれも野湯なので、湯巡りの最後にここに浸かってシャワーを浴びるお客が多いとのこと。源泉が熱いので加水はしているのだろうが、塩素殺菌はなしの模様だ。

             

            さあ、湯巡りしつつの食べ歩き冒険は更に続く。。。

             

             

            島の外食の一翼を担う「池村商店」のパン食も島名物の一つ。

             

             

            棚にずらりと並べられた揚げパン、総菜パンの数々には目移り必至。

             

             

            レジ前に置かれていた「たたきバーガー」は、魚のすり身を揚げた、薩摩揚げのような具材をふわふわのバンズで挟んだ逸品で、ビールに合うことこの上なし!

             

            島最大のスーパー「おくやま」のヅケ丼は予約必須。

             

             

            辛子が合います。このあたりは八丈の島寿司文化が多少入っているか。

             

             

            お腹いっぱい、タオルと水着下着は(温泉で)真っ茶色。そこかしこで釣りもでき、美しい海水浴場(写真は島北側の泊海水浴場)もあり

             

             …と、やはり3・4日程度の島遊び志向には最適な式根島。

            ちなみに今年(2019年)9月の台風15号の被害により、10月中旬現在、足付・地鉈・松ヶ下の各温泉が入湯不能になっている模様。今後の復旧に関しては下記HPを随時ご覧ください。

             

            https://shikinejima.tokyo/

             

             

             

             

             

             

             

             

             

             


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